いつかトーフビーツに会いたい
いつかtofubeats に会いたい
わたしが彼の名前を知ったのは、おそらく高校生の時だと思う。父が聴いていたのは、tofubeats - 水星 feat,オノマトペ大臣(PV) - YouTubeで、それが耳に留まってからyoutube で彼の曲を探すことになった。
その頃ちょうど、soundcloud、mixcloud の存在を知った時期でもあったと思う。中学生の時の、電子音楽の趣味の流れから、こちらの方へと流れていくのはある意味当然だったのかもしれない。
わたしは、好きな曲が見つかるとその時期に集中的に聴く癖がある。彼を知ったのはちょうど秋か冬で、気分が寂しくなるこの頃のわたしに、彼のmixcloud にupしているいくつかのメロウなmixががっちりと嵌った。UAが好きになったのもこの頃。
高校や予備校の帰り道に、永遠と同じmixを聴いていた。何度も、何度も。
高校の時のわたしにはお金があまりなかった。思えば今よりかは、あったかもしれない。でも、画材代や友達との交流費にさらさらとアルバイトのお金は消えていった。
そんなわたしには、無料で聴けるmixcloud や、soundcloud が有難い存在で、暗いこの季節にはきらきらと光るクリスマスツリーのような存在だった。どこか、神様のように気高いもの。
朝が来るまで終わることのない音楽を
も、初めて聴いたのはこの頃だと思う。わたしは、嵌るシーズンが終わると、ぱったりとその曲を聴かなくなる。
次の年の同じ時期に聴きたくなることもあれば、そうではなく、全く手をつけなくなることもある。
この曲は、当時はそこまでに、はまらなかったのか、無料では聴けなかったのかで、今年の秋まで、ほとんど聴いていなかった。
今年の秋に、ある人に会った。彼が車で流した曲は、わたしをどこか知らないところへ連れていってしまうようなものだった、彼の大人しそうな雰囲気に似合わず。
朝が来るまで終わることのない音楽を。
奇妙な出会いによる高揚感と、爆音で鳴るそのメロディとに、身を震わさずにはいられなかった。周りは東京の夜の景色だ。mvの中にいるようだった。
中盤にシンセサイザーが、ダッと頭を流れる時がくる。
わたしは、その瞬間のあまりの歓喜に、これをつくった人は一体なんなんだと詰りたくなった。そして、此処にいて幸せだと心から感謝した。
歌詞がなんどもなんども身体を通っていく。朝が来るまで、このドライブが、永遠に続けばいいのにと思う。そんなことは絶対叶わないということを知りながら、ずっと、願っていた。
家に帰ってから、この曲がdon't stop the music と対であることをネットで調べた時に知る。そして、どうしてこの曲が、生まれたかを。
tofubeatsと森高千里と、imoutoidと死と音楽 - 日々の音色とことば
わたしは最近よくこの曲を聴いている。
真っ暗な暗闇で薄い月が光るような夜に、この曲を聴いて帰るのが、好きで、あの、ダッとシンセサイザーが流れる瞬間が、くると、「あぁこれを聴いて死にたい」と何度もなんども思うのだ。
いつか、tofubeats さんに会いたい。
でも、今じゃない。
いつか。
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2017/12/27 mon