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めのつめたい

 

 

めのつめたい。

わたしだけよとつぶやいて言い切った。苦しくて全部から逃れようとした。羨ましがって、自分ではなくって周りを自分と結びつけてわたしもすごいのよって言い切った。そんなのちっともすごくない。ださださなのよ。気がついていたけど、心がちょっと低くなっているときはそうやってそうやって慰めてきた。自分も案外悪くないのよって。

 

 

 

たくさん空気を含んだ爪先に触れた。するどく、気持ちの良い灰色のあかるい空の色。あんまりにも艷やかで美しくって、トマトみたいに新鮮だったから、目を薄く閉じてしまうほど、笑顔になる。

 

 

 

 

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