suki
すきって厄介すぎる
この人と話してても、
きっとこの人はわたしを好きになってくれないのだと思うと、
きっとこの人はわたしのために予定を空けてくれないのだと思うと、
くるしくて涙が出てきた、
はやくさよならがしたい
さよならなんて簡単にできないのに、
もうこの夏はきっと会えないのだ
この夏も、次の夏も会えないのだ
もう最初の記憶は、ばらばらに溶け始めている。
大量の紅茶は毎日毎日注がれていく。
大切な砂糖のかけらだって、紅茶と混じってしまえば、
ゆるく、薄くなってしまう。
いつのまにか、形ある記憶だったのに、
消えてしまっているのだ。
彼の顔も、彼の指先も、彼の肌も、彼の舌も、彼の声も、彼の思いも、
彼の厚みも、あたたかさも、
いつもまにか、ゆっくりと存在していたものになってしまうのだ。
かなしくてくるしい
とても
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