I don't know
すきなひとは
うすい氷河の上
まるで溶けかけのろうそくのような
うすい氷の上に佇んでいる
彼はまだ水底の奥の方にうっすらと漂っている魚を心配している
いつものように
手首に巻かれた銀のその塊を気にしながら
わたしたちは白い美しいベッドの上で出会った
木の柔らかいぬくもりの柱の上で
わたしたちは背中の肌を合わせあった
夢の中で美しい鳥がささやきかける
もうすぐ小指のツメが綺麗に磨かれるでしょうと
わたしたちは朝のはやくうすく低い空に澄みわたる光に照らされて
白いシーツをめくりあげ
もう一度お互いの一番柔らかい部分をくずしあって
それから頬をすべる手にすべてを見て
窓の外の鳥に誓い合うのだった
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